久保建 苦境を脱するカギは…監督問題の行方とレアルの〝強権発動〟

久保建英

今後の命運を左右する〝カギ〟は――。スペイン1部ヘタフェの日本代表MF久保建英(19)は14日のレアル・ソシエダード戦で2試合連続スタメン落ち。後半13分から途中出場したものの、無得点でチームも泥沼の3連敗を喫した。久保はこのままベンチを温めることになってしまうのか。まず注目されるのが監督問題だ。

ヘタフェは降格もちらつく厳しい状況のためホセ・ボルダラス監督(56)の解任が浮上しており、後任には元スペイン代表監督のロベルト・モレノ氏(43)などが浮上している。ボルダラス監督は久保の獲得を熱望して加入直後から重用したように高く評価しているが、寵愛を受けた指揮官がチームを去ればさらに出場機会が減少する懸念もあるのだ。

一方で、保有元のRマドリードが裏で〝強権発動〟する可能性もある。前所属のビリャレアルで出場機会に恵まれない時期が続くと、スペインメディアではRマドリードから出場増を求める〝圧力〟の存在が相次いで報じられた。特にヘタフェはRマドリードと本拠地が近く、両クラブの関係者がコンタクトを取りやすい。これまでも選手の往来が活発な蜜月関係にある。

Rマドリード専門メディア「デフェンサセントラル」は入団時の〝密約〟として「契約内に〝条項〟が必要であることをヘタフェに対して明確にしている。久保により多くの時間を与えることを約束した」と報じており、さらに出場機会が減るようならRマドリード側が久保の出場時間を確保するよう強く求めることも考えられる。監督問題とRマドリードの出方に注目だ。

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