沖縄合宿中に飲酒・外食の浦和・柏木が移籍「チームにも迷惑かけた」

柏木陽介

沖縄合宿中に新型コロナ禍で禁止されていた外食をしたJ1浦和のMF柏木陽介(33)が、クラブと協議のうえ移籍する方針が決定した。

浦和は新型コロナ感染対策のため合宿中の外食を禁止としていたが、柏木はFW杉本健勇(28)とともにルールを破って外食したことが内部通報によって発覚。ともに厳重注意と罰金の処分を受けた。

杉本はすでにチーム練習に復帰している一方で、柏木は以前にも規律違反行為があったとして離脱の状態が続いているが、16日に浦和の戸苅淳フットボール本部長が柏木の処遇についてオンライン会見で説明した。

「柏木陽介選手は経験豊富な選手でチームをリードする存在と期待していた。多くの感謝はあるものの、チーム内における影響や規律を継続的に保つことは最優先事項であり、双方の話し合いにより移籍する方針で調整していくこととする」と移籍の方針が決まった。

今後はクラブに籍を置いたまま国内外を問わず移籍先を模索することになり、戸苅本部長は「どういうチームなのか、どういう条件なのか、どういう場所等にもよる。そういうことを総合的に判断していくことになる」との見解を示した。また、完全移籍と期限付き移籍のどちらの可能性もあるとした。

柏木と杉本による外食の状況も明らかになった。

「飲酒については若干あったと聞いている。キャンプ中の飲酒自体は制限されていないが、3杯くらいあったと聞いている。お店の方以外はいらっしゃらなかったということです」と戸苅本部長は説明。客は柏木と杉本の2人のみで、飲酒を伴う外食だったことが判明した。

戸苅本部長は柏木のコメントを代読し「多くのサポートを頂いている中でキャンプやJリーグが開催できているという自覚が足りず、このような行動に至ったことを深く反省しています。また、規律違反によって新シーズンに向けて始動後のチームにも迷惑をかけてしまいました。このたびは、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。

浦和を支えたベテランが不本意な形でチームを去ることになった。

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