【新型コロナ】16日の神奈川 高齢者ら14人死亡、新たに133人感染  

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で16日、新たに14人の死亡と10歳未満~90代の男女133人の感染が確認された。うち54人の感染経路が不明。

 横浜市内で亡くなった8人のうち60代、70代の男性と80代の女性の3人はクラスター(感染者集団)が発生した汐見台病院(磯子区)の患者。それぞれ別の疾患で入院中に陽性が判明。同病院での死者は計4人となった。70代男性はクラスターが起きた市内の通所介護施設利用者。90代男性もクラスターが起きた有料老人ホームの利用者だった。

 川崎市内で死亡した3人の女性はいずれもクラスターが起こっていた施設に入居、入院していた。市南部の病院(感染者29人)の90代入院患者は別の疾患で入院、川崎区の有料老人ホーム(同14人)の70代入居者は1月18日に陽性と判明、それぞれ今月15日に死亡した。また同区のグループホーム(同25人)の90代入居者は1月31日に陽性判明。入院したが今月16日に死亡した。

 また、亡くなった横浜市の40代の男性は、1月31日に自宅療養の期間が終了したが、今月10日に自宅で倒れているのを家族が発見。死因は新型コロナと診断された。男性には既往症があったといい、県は健康観察では体調に問題はなかったとしている。

 ほかに亡くなった横須賀市の90代男性はクラスターが発生した同市内の高齢者福祉施設の利用者、秦野市の90代男性はクラスターが発生した秦野赤十字病院の入院患者だった。

 在日米海軍横須賀基地で12日以降、新たに8人の感染が確認された。同基地の現在の感染者数は43人。

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