ワクチン接種スケジュール 医療従事者から開始、65歳以上は4月予定

ワクチン接種スケジュール

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種はどう進められていくのか。スケジュールや流れをまとめた。
 2月14日に米製薬大手ファイザー社のワクチンが正式承認され、17日から国内で初めて接種が始まった。16歳以上が対象で来年2月までを予定する。受けるかどうかは個人の判断に委ねられ、接種しなくても罰則はない。接種は無料。
 県内では22日から長崎医療センター(大村市)、諫早総合病院(諫早市)、長崎労災病院(佐世保市)の医療従事者計1100人が先行接種する見通し。
 3月中旬からは優先接種が始まり、新型コロナ診療に関わる医師や看護師ら約5万9千人、4月以降に65歳以上の高齢者約44万人を対象者に進める。
 3週間以上空けて2回接種する必要があり、国は65歳以上の高齢者の接種を3カ月程度で終えることを目指している。
 次に高齢者施設の従事者や基礎疾患のある人が対象だが、スケジュールはワクチンの供給量に左右されるため流動的。その後に控える一般の中では、60~64歳の優先的な接種を見込む。
 接種には市町が発行する「接種券」が必要となる。65歳以上の高齢者には3月中、その他には4月以降に郵送される予定。接種券を受け取った住民はインターネットや電話で医療機関や接種会場を予約する。
 接種場所は原則、住民票がある市町。実施方法は大きく分けて、かかりつけ医などによる「個別接種」と体育館や公民館などで行う「集団接種」の2パターンだ。現在、市町ごとに「個別」「集団」「併用」のいずれかの実施方法の選定を急いでいる。
 このほか、効率的に接種を広げるため、国は離島における「全島民優先接種」や職場ごとの集団接種なども検討している。

 


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