【新日本】2冠解体に失敗の内藤「IWGPヘビー級王座という名前を残したかった」

敗れた内藤哲也

新日本プロレスの28日大阪城ホール大会で、内藤哲也(38)が飯伏幸太(38)とのIWGPインターコンチネンタル王座戦に敗北。IWGPヘビー級&IC2冠王者の掲げる「統一」を阻むことはできなかった。

飯伏の統一案に反対し、2冠を解体するべくIC単体に挑戦した内藤は、序盤から低空ドロップキック、足4の字固めなどで軸足の左足を徹底的に痛めつけた。25分過ぎにはコリエンド式デスティーノから正調デスティーノを狙ったが決めきることができない。

再びコリエンド式を狙ったところでカウンターのハイキックを浴びると、ジャンピングニーから後頭部にカミゴェを叩き込まれる。その後も丸め技を駆使して驚異的な粘りを見せたが、最後はカミゴェ2連発に沈められた。

前哨戦では右膝を負傷し、シリーズを4大会欠場。王座戦3日前の25日後楽園大会で復帰を果たし大阪城決戦に臨んだが、思いは実らなかった。

「(1・4)東京ドームで敗れた直後の挑戦。俺自身も早いと思うよ。でも2本のベルトを統一って聞いたら、じっとしてられなかったよ。黙ってられなかったよ。のんびりしてるヒマはないだろ? 東京ドームに続いて、またしてもチャンスをモノにできなかった。自分でも笑ってしまうよ。俺らしいレスラー人生だよ」と振り返った。

早期挑戦に名乗りをあげたのは、統一されると各王座の歴史とオリジナリティーが失われてしまうと思ったからだった。

内藤は「俺はどうしても、IWGPヘビー級王座っていう名前を残したかった。きっと統一されて、名前もすべて変わってしまうんでしょ? 負けてしまったから、もう言い訳はできない。でも、俺はIWGPヘビー級王座っていう名前を残したかったぜ、カブロン」と悔しさをあらわにして会場をあとにした。

© 株式会社東京スポーツ新聞社