スペイン勢の「エムバペ&ハーランド獲得」は困難…リーガ会長が見解示す

パリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ(ロイター)

スペインプロリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス会長が、フランス1部パリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・エムバペ(22)とドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)にスペインクラブへの移籍が報じられていることに厳しい見方を示した。

スペイン紙「ムンド・デポルティボ」は2日、同国1部レアル・マドリードや同バルセロナが関心を示している2人のストライカーについてテバス会長が「私はグローバル分析を行っていますが、処理される数値によって複雑になっています。例えば、エムバペの場合、彼は(2022年夏までの契約を)更新していないので扱われる数字(移籍金)を考えると、論理的なことは(レアル)マドリードが1年待つということです」と、契約満了でフリーにならなければ、獲得できないとの見通しを語ったという。

新型コロナウイルスの影響もあってスペイン各クラブは収入減に苦しんでいる中、総額約1400億円超の債務を抱えるバルセロナはもちろん、Rマドリードも新スタジアム建設に多額の費用を注ぎ込んでいる。2大クラブといえども厳しい台所事情が続いており、ともに2億ユーロ(約256億円)とも言われる移籍金がかかることから現実的に難しいという。

同会長は「ハーランドとエムパベはマンチェスター・シティー(イングランド)やパリSGのようなクラブだけが獲得することができます。彼らはお金ではなく石油で支払います。私たちは彼らの不正行為と金銭的ドーピングに目を光らせます。物々交換(選手トレード)がない限り、これらの署名を行うことができる他のチームは見当たりません」と、冷静に状況を見極めていた。

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