DSオートモビル、旗艦SUV『DS7クロスバック』に電動4WDのトップモデルを追加設定

 新しい時代のフレンチ・ラグジュラリーを標榜するDS AUTOMOBILES(DSオートモビル)のフラッグシップSUV『DS7 CROSSBACK(DS7クロスバック)』に、プラグインハイブリッド4WDを採用した電動化モデル“E-TENSE 4×4”が登場。3月10日より発売が開始されている。

 今回のモデル名でもあり、グループPSAで採用される“E-TENSE”とは、mPHEV、BEVなど、DSオートモビルの電動化テクノロジーの総称として用いられるもので、その技術的構成は、ABB FIAフォーミュラE世界選手権で2019年、2020年と2年連続でドライバーズ&チームのダブルチャンピオンを勝ち取ったテクノロジーがベースとなっている。

 DSオートモビル初のプラグインハイブリッド(PHEV)は、フロントに搭載する1.6リッターの“PureTech”直噴ターボガソリン(200ps/300Nm)を軸に、81.2kW(110PS)のフロントアクスル用モーター、83kW(112PS)のリヤアクスル用モーターを装着。システム総合出力300PS/520Nmのハイパフォーマンスを誇っている。

 この構成により、ガソリンエンジンの低速トルクを前後モーターが補い、0-100km/h加速は5.9秒(純ガソリンエンジン仕様は8.2秒)に。さらに前後モーターは緻密な協調制御を行うことで、路面情報に応じたアクティブな駆動力制御を実現した。

 13.2kWhの容量を持つリチウムイオントラクションバッテリーは、リヤシート下に配置して前後重量配分の適正化を図るとともに、EVモードでの走行はWLTCモードで56kmに。ハイブリッド燃料消費率は14.0km/Lと、日常ユースではほぼ電動走行で賄うことが可能な性能を有している。

満充電に要する時間は、3kW/200Vで約5時間、6kW/200Vで約2.5時間となっている
システム総合出力300PS/520Nmのハイパフォーマンスを誇り、0-100km/h加速は5.9秒に

■4つの走行モードのほか、数多くの先進安全運転支援機能も搭載

 デフォルトの電動モーターのみでゼロエミッション走行をするエレクトリックモードに加え、全部で4つの走行モードも備え、内燃機関のポテンシャルを最大限に引き出すスポーツモード、前後のモーターを独立して制御しトラクションを最大化する4WDモードを採用。

 さらにハイブリッドモードとなるコンフォートモードでは、マルチファンクションカメラの画像解析で前方の路面状況をセンシングしてフィードフォワードでサスペンションを自動制御する“DSアクティブスキャンサスペンション”も作動させ、約13km/hから130km/hの範囲でフィードフォワード制御を行い、4輪のダンパーそれぞれを独立して減衰力の最適化を行う。

 これによりダンピングは全体に低いレンジとなり、独特の浮遊感をともなった、滑らかで鷹揚なラグジュアリー感あふれるライドフィールを実現している。

 そのほか、アクティブクルーズコントロールと車線内の左右任意のポジションを維持するレーンポジショニングを統合制御するDSコネクテッドパイロットや、3つの回転LEDモジュールとメインLEDプロジェクターで構成されたDSアクティブLEDビジョン、駐車可能なスペースを検知し必要な操作のすべてをサポートするDSパークパイロットなど、数多くの先進安全運転支援機能(ADAS)も網羅された。

 ボディカラーは繊細なメタリックホワイトを基調に、ハイライト部分にほのかにシャンパンゴールドが覗くきわめてエレガントなE-TENSE専用色、クリスタルパールをイメージカラーとして新設定。さらにブルーアンクル、ブランナクレ、ブランバンキーズの全4色が用意され、Grand Chic(グランシック)のモノグレード展開で732万円(消費税込)となっている。詳細はDSオートモビルの公式ホームページ(https://www.dsautomobiles.jp/ds-models/ds-7-crossback-e-tense/performance/)まで。

8インチのタッチスクリーンの上部中央には、B.R.M製のアナログ時計を配した優美なインテリア
前方の路面状況をセンシングしてフィードフォワードでサスペンションを自動制御する“DS アクティブスキャンサスペンション”も搭載する

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