マーケイキスが現役引退を表明 メジャー15年で通算2388安打

オリオールズで9年、ブレーブスで6年、メジャーで合計15年にわたってプレーし、通算2388安打を放ったニック・マーケイキスが現役引退を表明した。「ジ・アスレチック」によると、マーケイキスは昨年のリーグ優勝決定シリーズでブレーブスの敗退が決まった時点で引退を決断していたという。マーケイキスは「僕が最優先に考えているのは子供と家族のことだ」と語っており、今後は妻と3人の息子とより多くの時間を過ごしたいと考えているようだ。

現在37歳のマーケイキスは昨年7月に新型コロナウイルス感染を懸念してオプトアウト(出場辞退)を決断したものの、前言を撤回して戦列に復帰。主に右翼手として37試合に出場したが、打率.254、1本塁打、15打点、OPS.704に終わった。打率は自己ワースト、OPSも2013年の.685に次いでキャリアで2番目に低い数字だった。

メジャー15年間で通算2154試合に出場し、2388安打、打率.288、189本塁打、1046打点、OPS.781を記録。2007~18年の12年間で155試合以上に出場したシーズンが11度もあるなど、故障が非常に少なく、コンスタントに出場し続けることで安打を積み重ねた。通算安打数は殿堂入り選手のライン・サンドバーグやイノス・スローターを上回っており、歴代127位にランクインしている。

2018年にはメジャー13年目にして初めてオールスター・ゲームに選出され、「7番・右翼」でスタメン出場したが、安打を放つことはできなかった(1打数0安打1四球)。大学時代は二刀流選手として活躍していたため、肩が非常に強く、送球も正確で、通算3度のゴールドグラブ賞を受賞している。また、2004年のアテネ五輪にはギリシャ代表の一員として出場した。

「野球を長くプレーできたのは幸運だった。多くの人々が経験できることではないからね」と自身のキャリアを振り返ったマーケイキス。「すべての瞬間に感謝している」と語り、選手生活に幕を下ろした。

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