マーリンズの開幕投手は25歳・アルカンタラ 2年連続2度目

レギュラーシーズン開幕まで残り2週間となった日本時間3月19日、マーリンズは今季の開幕投手がサンディ・アルカンタラに決定したことを発表した。アルカンタラは昨季に続いて自身2度目の開幕投手となり、2年以上連続で大役を務めるのは球団史上9人目(2018~19年のリチャード・ウレーニャ以来)。日本時間4月2日の開幕戦は昨季のアメリカン・リーグ王者であるレイズとの対戦が予定されており、タイラー・グラスナウと投げ合うことになる。

現在25歳のアルカンタラは昨季キャリア初の開幕投手を務め、フィリーズを相手に7回途中3安打2失点(自責点1)の好投でシーズン初白星をマーク。ところが、その後は新型コロナウイルス感染で約1ヶ月にわたって故障者リスト入りし、8月末の復帰登板ではレイズに5回途中6安打8失点(自責点5)と打ち込まれた。9月は全5先発でクオリティ・スタートを記録するなど、防御率2.30と好投。シーズン通算では7先発で3勝2敗、防御率3.00とエースに相応しい活躍を見せた。

日本時間3月18日には今年のオープン戦で4度目の登板に臨み、メッツを相手に5回3安打、9奪三振、無失点の快投を披露。4先発で12.2イニングを投げ、被安打7、奪三振19、失点2(自責点0)と順調な仕上がりをアピールしており、2年連続2度目の開幕投手に指名された。「今季再び開幕投手と務めさせてもらえるのは素晴らしい機会だ」とアルカンタラ。「状態はとても良いし、体調も万全だと思っている」と自身のコンディションへの手応えを口にした。

今季のマーリンズは25歳のアルカンタラのほか、同じく25歳のパブロ・ロペスとエリーサー・ヘルナンデス、23歳のトレバー・ロジャース、22歳のシクスト・サンチェスという非常に若い先発ローテーションでシーズン開幕を迎えることが予想されている。そして、その柱として期待されるのがアルカンタラである。「投手陣のリーダーになりたい」と意気込む25歳の右腕が開幕戦でどんなピッチングを見せるか注目だ。

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