「動物保護施設の現状知って」本村さん(島原高)国内機関長賞 JICA中高生エッセイコン 前田さん(同高)も佳作 

国内機関長賞(九州センター所長賞)に輝いた本村さん(左)と、佳作入賞した前田さん=島原市城内2丁目、島原高

 国際協力機構(JICA)の国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト2020高校生の部で、長崎県立島原高2年の本村瑞菜さん(17)の作品「小さな命を守ろう」が国内機関長賞(九州センター所長賞)に輝いた。同校2年の前田梨緒さん(17)の作品も佳作に選ばれた。
 同高校生の部は59回目。2万2762点の応募があり、個人賞は県内で2人だけ。
 本村さんは、雨に打たれて震える子犬を拾い、里親が見つかるまで一時的に保護した中学時代の経験をつづった。犬・猫の保健所などへの引き取りが年間10万件超に上る国内の状況にも触れ、個人ができる保護活動の大切さを指摘。人手や費用の不足など「保護施設の現状を知ってもらい、ボランティアや支援する人の増加を目指さなければいけない」と訴えた。
 本村さんは取材に対し「動物愛護先進国と比べ、日本は一人一人の動物への価値観が遅れていると感じる。保護施設の問題などを解決したいとの思いを込め、一生懸命調べて書いた。受賞はうれしい」と話した。

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