カブスの開幕投手はヘンドリックス 昨季は3安打完封勝利

日本時間3月24日、カブスのデービッド・ロス監督は昨季に続いて今季もカイル・ヘンドリックスが開幕投手を務めることを発表した。ロスは「誰が開幕投手を務めるのか」を尋ねようとした記者が質問を言い終えるのを待たずに「カイル・ヘンドリックスだ」と即答。ヘンドリックスは自身初の開幕投手を務めた昨季、ブリュワーズとの開幕戦で103球、被安打3、奪三振9、無四球という見事な内容の完封勝利をマークした。

現在31歳のヘンドリックスは昨季12試合に登板して81.1イニングを投げ、6勝5敗、防御率2.88、64奪三振の好成績をマーク。リーグ2位の投球イニング数を記録しながら、わずか8四球しか与えず、与四球率0.89はリーグ1位だった。開幕戦で完封勝利をマークしたあと、次の登板では5回途中6失点と打ち込まれたが、8月以降は10先発中9先発で6イニング以上を投げ、8度のクオリティ・スタートを記録するなど安定感抜群だった。

カブスでは過去にファーギー・ジェンキンス、ジョン・レスター、リック・サトクリフなど錚々たる面々が2年以上連続で開幕投手を務めている。「そうした人たちと同列に扱ってもらえるのはとても光栄だよ。そうした人たちと同じグループに入ることは僕にとって本当に大きな意味がある」とヘンドリックス。また、キャパシティの20%とはいえ、本拠地リグリー・フィールドに戻ってくるファンの前で投げられることも楽しみにしているという。

先発2番手以降の順番は未定だが、先発ローテーションの残り4枠にはジェイク・アリエタ、ザック・デービース、トレバー・ウィリアムス、アレック・ミルズが入る見込み。特に新戦力の3人はオープン戦で好調を維持している(アリエタは4先発で防御率2.40、デービースは3先発で防御率0.00、ウィリアムスは4先発で防御率1.32)。ダルビッシュ有を筆頭に多数のローテ投手が抜けたものの、カブス先発陣の崩壊を心配する必要はなさそうだ。

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