Dバックスの右腕・ギャレン 右前腕側部の疲労骨折で戦線離脱

ダイヤモンドバックスは昨季チーム最高の活躍を見せた先発投手を欠いて今季の開幕を迎えることになった。日本時間3月24日、ザック・ギャレンが右前腕側部を疲労骨折していることが判明。細かな亀裂が入った程度のため、軽いキャッチボールは許可されており、完全なシャットダウンとはならないものの、9日後に迫ったシーズン開幕には確実に間に合わない。あまり前例のない故障であり、トーリ・ロブロ監督は「復帰予定時期は未定」と話している。

現在25歳のギャレンはメジャー2年目の昨季、12試合に先発して72イニングを投げ、3勝2敗、防御率2.75、82奪三振の好成績をマーク。他の先発投手が故障や不振に苦しむなか、エース級の活躍を見せ、チーム唯一の規定投球回到達を果たした。

そのギャレンが右腕に異変を感じたのは、日本時間3月11日にピッチングマシンを相手に打撃練習をしていたとき。その後、同13日のエンゼルス戦、同18日のレンジャーズ戦に登板したが、同23日のアスレチックス戦の登板を回避した。ギャレンによると、投球時はカーブを投げるときのみ違和感が発生していたという。

ロブロは「私にとって、考え得るなかで最高のニュースだった。肘や肩の問題といった他の故障の可能性を考えていたからね」とコメント。ダイヤモンドバックスにとってギャレンの離脱は大きな痛手だが、指揮官が言うように、そのなかで靭帯や腱に異常がなかったのは朗報と言える。

また、ロブロは打撃練習中にギャレンが負傷したことを受けて、ナ・リーグの指名打者制導入にも言及。「私は(指名打者制がない)ナ・リーグの戦略が好きだ」としつつも、「ナ・リーグでは投手もメジャーの投手に立ち向かう準備をしなければならない。しかし、主力投手が(打撃中に)怪我をしてしまうのは好ましいことではない」と語り、メジャーリーグ機構がナ・リーグでも指名打者制を導入する場合、それを全面的に支持する意向を示している。

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