ドジャース・バウアーの発言にマリナーズ監督が冗談と皮肉で反撃

マリナーズは日本時間3月24日に行われたドジャースとのオープン戦で5回裏にトレバー・バウアーから3本の本塁打を放った。登板後、バウアーは「自分のやりたいことはできた。打者をアウトにしようとしているときには良い考え方ではないけど、5回は登板を終えるために球数を増やすことだけを考えて投げていた」と発言。要するに、3本塁打を浴びた5回裏は真剣に投げていなかったというのだ。この発言に対し、マリナーズのスコット・サービス監督が反論した。

マリナーズ打線は4回までバウアーの前にわずか1安打に封じられた。サービスはそのバウアーのピッチングを振り返り、「確かに、バウアーは試合序盤から絶好調だった」とコメント。そして、エバン・ホワイト、ホゼ・マルモレホス、ミッチ・ハニガーの3人が本塁打を放った5回裏については「最初の4イニングは我々は打つ気がなかったんだ。打つと決めた5回裏には良い結果が出た」と語り、冗談を交えた皮肉でバウアーの発言に反撃した。

また、バウアーが以前の試合で片目をつぶって投球していたことを踏まえ、「マリナーズの打者は最初の4イニングは片目をつぶってバッティングをしていたのではないか」と尋ねられた際には「我々の選手たちは最初の4イニングは片目をつぶって打っていたよ。とにかく、最初の4イニングは我々は打つ気がなかったということをわかってほしいんだ」と回答。もちろん、これはジョークだと思われるが、バウアーへの反撃は止まらなかった。

バウアーはオープン戦での最初の4登板で13.1イニングを投げ、防御率2.03と安定したピッチングを披露。3点以上を失ったのは、5度目の登板となったマリナーズ戦が初めてだった。「真剣に投げなかった」という発言の真偽のほどは定かではないが、少なくともマリナーズ側の気分を害したのは間違いない。マリナーズは約1ヶ月後の4月19~20日(現地時間)に本拠地T-モバイル・パークでドジャースとの対戦が組まれており、バウアーとの再戦となれば大きな注目を集めそうだ。

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