さくら開花前線は東北を北上中 過去最も早い開花が続々 ~最新 さくら開花・満開予想~

さくらの開花予想2021(3月25日ウェザーマップ発表)

 ウェザーマップは25日(木)、最新のさくら開花・満開予想を発表した。25日には、徳島・福島で桜開花が観測され、11日に始まったさくら開花前線は、2週間かけて東北地方に達し、東北を北上している。25日までに開花が観測された38地点のうち、19地点で統計史上最も早い開花となっている。

さくら開花エリア

 今年の冬は、たびたび非常に強い寒気が流れ込んだが、冬の入り口である11月の気温がかなり高かったため、花芽の「休眠打破」は鈍めのところが多いとみられる。

 ただ、1月下旬以降は気温が高く推移しており、2月、3月は気温が高い状態が続いた。このため、休眠打破が鈍い影響よりも、2~3月の大幅な高温の影響が大きいため、各地で平年よりかなり早い開花となり、過去最も早い開花となった所も多くなっている。

<過去最も早い開花となった地点>

(25日まで・過去最早かタイ)

広島、福岡、東京、松江、長崎、高松、岐阜、京都、下関、名古屋、佐賀、

鳥取、岡山、彦根、津、福井、金沢、富山、福島

ウェザーマップの「さくら開花予想」について

各地の開花・満開予想日(濃い色は25日時点ですでに開花・満開になった日)

 各気象台が開花・満開の観測を行う、58地点のさくらの標本木(観測対象の木)のうち、奄美・沖縄地方を除く53地点について、開花日・満開日の予想を行っている。

開花・満開とは?

 開花とは、標本木で5~6輪以上の花が開いた状態。

 満開とは、標本木で80%以上のつぼみが開いた状態。

桜の「休眠打破」とは

桜が咲くまで(イメージ)

 夏に形成された花芽は一旦休眠に入る。冬に一定期間低温にさらされることで、花芽は休眠から目覚め(休眠打破という)、その後の気温上昇によって花芽が成長して開花する。

 暖冬により、冬にあまり低温にならないと、休眠打破が鈍り、その後の花芽の成長にも影響を与えるとされる。

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