レイズに大打撃 アンダーソンが右肘靭帯部分断裂で長期離脱へ

昨季はニック・アンダーソン、ディエゴ・カスティーヨ、ピート・フェアバンクスの3人を中心にブルペンが大車輪の活躍を見せ、球団史上2度目のリーグ優勝を成し遂げたレイズ。ところが、今季は主力リリーバーの1人を欠いてシーズン開幕を迎えることになってしまった。日本時間3月26日、アンダーソンが右肘の靱帯を部分断裂していることが判明。手術は回避できる見込みだが、少なくとも前半戦の登板は絶望で、8月まで復帰できない可能性もあるという。

現在30歳のアンダーソンはメジャー2年目の昨季、19試合に登板して16.1イニングを投げ、2勝1敗6セーブ(成功率100%)、6ホールド、防御率0.55、26奪三振という驚異的な成績をマーク。ポストシーズンでは登板過多の影響で防御率5点台と崩れたが、シーズン終了後に「オールMLB」のファースト・チームに選出されるなど、球界を代表するリリーバーと認識されるようになった。

今年のオープン戦は最初の3登板でソロ本塁打1本による1失点のみとまずまずのスタート。しかし、右肘の痛みを訴えて、日本時間3月18日のパイレーツ戦で投げたあと、6日連続で登板しなかった。同25日のツインズ戦で7日ぶりに登板したものの、球速は89~92マイルほどしか出ず、4安打を浴びて2失点。予定されていた1イニングを投げ切ることなくマウンドを降りた。

試合後、アンダーソンは「全力で投げるよりもメカニクスに重点を置いていた」と語り、故障の可能性を否定。ケビン・キャッシュ監督にも同じように伝えていたようだ。しかし、検査の結果、右肘の靱帯を部分断裂していることが明らかになり、8週間のシャットダウン期間が設けられることになった。8週間後に再検査を行い、投球練習を再開できるかの判断を行う見込みとなっている。

チームで最高のリリーバーを失うことになってしまったレイズ。昨季の快進撃を支えたブルペンのメンバーの大半はチームに残っているが、アンダーソンの穴を埋めることはできるだろうか。

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