ロッキーズの開幕投手は右腕・マルケスに決定 2年連続2度目

日本時間3月29日、ロッキーズのバド・ブラック監督はヘルマン・マルケスが今季の開幕投手を務めることを発表した。マルケスが開幕投手を務めるのは昨季に続いて2年連続2度目。昨季は敵地グローブライフ・フィールドでのレンジャーズとの開幕戦で6回途中2安打1失点と好投したものの、打線の援護がなく敗戦投手(チームは0対1で完封負け)となっており、日本時間4月2日のドジャース戦で開幕投手としての初勝利を目指す。

2年連続2度目の開幕投手に指名されたマルケスだが、開幕投手決定の知らせは決してサプライズではなかったようだ。マルケスは2年連続の大役を務めることを想定し、すでに開幕戦当日の天気予報をチェック済み。予報によると、当時の気温は華氏65度(摂氏18.3度)で、試合が進むにつれて華氏71度(摂氏21.7度)まで上がる可能性があるという。

これはベネズエラ出身のマルケスにとって朗報と言える。2018年の本拠地開幕戦では華氏27度(摂氏マイナス2.8度)という極寒のなかでの登板を強いられ、6つの四球を与えて5回途中7安打7失点で敗戦投手となった苦い経験がある。今季は本拠地クアーズ・フィールドで開幕戦を迎えるが、予報を見る限りでは、比較的温暖な気候のなかでマウンドに上がることができそうだ。

現在26歳のマルケスは、メジャー2年目の2017年から2019年まで3年連続で2ケタ勝利をマーク。昨季は13試合に先発してリーグ最多の81.2イニングを投げ、4勝6敗、防御率3.75(自己ベスト)、73奪三振を記録した。「打者天国」と呼ばれるクアーズ・フィールドを本拠地としているため、ロッキーズの投手は見た目の成績が悪く、過小評価される傾向にあるが、マルケスは昨季ビジターの7先発で3勝2敗、防御率2.06の好成績をマーク。キャリア通算でもホームでの防御率5.10に対してビジターでは防御率3.51を記録している。

なお、ブラックは開幕投手のマルケスも含め、ドジャースとの開幕4連戦の先発投手を発表。カイル・フリーランドが肩の故障で離脱しているため、マルケス、アントニオ・センザテラ、ジョン・グレイ、オースティン・ゴンバーの4人で昨季王者との4連戦に臨む。

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