エンゼルスがブルペン補強 ホイト、ワトソン、シーシェックを獲得

日本時間3月30日、エンゼルスはマーリンズから金銭トレードでジェームス・ホイトを獲得したことと、FAになっていたトニー・ワトソンとスティーブ・シーシェックと契約したことを発表した。また、昨年12月にライセル・イグレシアスとのトレードでレッズへ放出したノエ・ラミレスを呼び戻したことも報じられており、ペリー・ミナシアンGMは開幕直前のこのタイミングになって積極的なブルペン補強を展開している。

現在34歳のホイトは昨季マーリンズで24試合に登板して14.2イニングを投げ、2勝0敗、5ホールド、防御率1.23、20奪三振の好成績をマーク。スライダーの投球割合を増やした(2019年44.7%→2020年67.2%)ことが好成績につながった。マイナーオプションがまだ残っているため、開幕ロースターには入らず、マイナーで開幕を迎える可能性が高いとみられている。

現在35歳のワトソンはメジャー通算627試合に登板して40勝25敗32セーブ、227ホールド、防御率2.80をマークしているベテラン左腕。昨季はジャイアンツで21試合に登板して18イニングを投げ、1勝0敗2セーブ、10ホールド、防御率2.50、15奪三振を記録した。フィリーズとマイナー契約を結んでいたが、開幕ロースターから漏れたため、オプトアウト(契約破棄)の権利を行使。FAとなり、年俸100万ドルでエンゼルスに加わることになった。

現在34歳のシーシェックはメジャー通算594試合に登板して32勝37敗132セーブ、82ホールド、防御率2.78をマークしているベテラン右腕。昨季はホワイトソックスで22試合に登板して防御率5.40と精彩を欠いたが、2016~19年に4年連続で防御率2点台を記録していた。アストロズとマイナー契約を結んでいたものの、開幕ロースターから漏れて解雇され、ワトソン同様、年俸100万ドルでエンゼルスに加入した。

さらに、レッズから解雇されたラミレスもマイナー契約で呼び戻している。昨季は21試合に登板して防御率3.00とまずまずの働きを見せたが、移籍先のレッズではオープン戦6試合で防御率9.00と結果を残せなかった。マイナーで待機し、メジャー昇格のチャンスを待つことになる。

エンゼルスの開幕時のブルペンはアーロン・スレガース、クリス・ロドリゲス、ワトソン、シーシェック、アレックス・クラウディオ、ジュニア・ゲラ、マイク・マイヤーズ、イグレシアスの8人体制になる見込み。ワトソン、シーシェック、イグレシアスに加えて、スレガース、クラウディオ、ゲラも今オフ獲得した新戦力であり、ロドリゲスはメジャー未経験の有望株のため、8人のうち昨季もエンゼルスでプレーしていたのはマイヤーズだけ。顔ぶれが大きく入れ替わったブルペンが機能するか注目だ。

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