中日・与田剛監督(55)が新名称となった本拠地で”初黒星”を喫し、勝てば単独首位に躍り出るチャンスを逃した。
1日の巨人戦(バンテリン)で打線が4安打と振るわず1―3で敗戦。2カード連続で1勝1敗1引き分けとなり、今季初のカード勝ち越しはならなかった。
それでも与田監督は、相手先発・高橋を攻めあぐねた打線について「負けるときはこういうものだね。あと一本が出ないというのは。次の対戦でしっかりと打ち崩していかないといけない」とし、6回に痛恨の失策を犯した京田には「ミスはときどきは出るものなので、これは反省して」とサバサバと振り返った。
先発した松葉が6回途中3失点(自責2)で今季初黒星。これで開幕から先発投手が6戦連続で勝ち星がつかない事態に陥っているが「それはゲームの流れもあるし、もちろん、打者との兼ね合いもあるので、先発の勝ちがどうこうというよりも、まずはチームが勝つということ」と気にする様子を見せなかった。
その上で開幕ローテ入りした福谷、柳、小笠原、大野雄、勝野、松葉の6投手の評価について「善し悪しは多少はあるけど、次の登板でもう一度みんなしっかり使えるような状況になってきているし、現に誰も入れ替えているわけではない。しっかり(調整を)合わせてきてくれたのでは。今後も期待している」と入れ換えするつもりないと強調した。
鉄壁のリリーフ陣に対しては「良く投げてくれている。しっかりやってくれているから代えるつもりはないし、追加もないかな。しばらくは(投手)14、(野手)17という形でいくのでは」と明かす。
序盤に先制しながら6回に逆転されての悔しい敗戦。ベンチの雰囲気を聞かれると「別に悪くなっていない。大敗したわけでもないし。負けは負けですけど、そういった中でみんなで声を掛け合ったりするのはよくできている。まだまだ、もっともっとやってほしいですけど、決して悪くはない」ときっぱり。どっしりと与田監督は構えたままだ。