巨人・田中豊に虎党の怒号「何しとるんじゃ!」元同僚の阪神・山本への死球で

田中豊の投球が山本の頭部へ…

ヒヤリとした瞬間だった。巨人・田中豊樹投手(27)が7日の阪神戦(甲子園)の5番手で登板した。

1―7で6点をリードされた8回からマウンドに上がった右腕は二死一、二塁のピンチを招き、迎えたのは途中出場していた山本泰寛内野手(27)だった。カウント1―1から投じた146キロの直球が左肩を直撃してから顔面付近に当たり、山本はその場に倒れこんだ。

一見すると、頭部を直撃したかのようにも映ったため、阪神ベンチからはトレーナーだけでなく矢野監督も駆けつける事態となり、場内は騒然。その後、山本は自力で立ち上がって代走が送られたものの、収まらなかったのが一部の虎党だった。

マウンドで帽子をとり、申し訳なさそうな表情を浮かべていた田中豊に「何しとるんじゃ!」などとスタンドのアチコチから怒声が飛んだ。

昨オフに巨人から金銭トレードで阪神へ移籍していた山本。巨人サイドにとっても、この日が移籍後初となる公式戦での対戦だったが、思わぬ形での〝再会〟となった。

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