糸魚川市議選 トップ3は新人女性候補 現職6人・新人2人届かず

 糸魚川市議選は現職7人、元職1人、新人10人が当選した。トップ当選は新人の横山人美氏(55)で2259票を獲得。2000票を超える得票数は合併後の新市になって初めて。トップの横山氏に続き、田原洋子氏(46)1674票、伊藤麗氏(30)1573票で、立候補した新人の女性3人がそろって上位当選を果たした。

 横山氏は現職を勇退した五十嵐健一郎氏の後継として出馬。父親は旧糸魚川市議を3期務めた故関澤昭夫(てるお)氏。選挙戦は地元早川地区をはじめ市全域を回って市民と対話を重ねて浸透を図り、教育をテーマにしたトークセッションで市長選現職の米田氏らと語るなど考えを主張し、支持を広く訴えた。「たくさんの票を頂いた。結果におごらず皆さんの思いを裏切らないよう、この重みを大切にして与えられた4年間のステージを一つ一つ地道に積み重ねていきたい」と当選の喜びをかみしめた。

トップ当選が決まった新人の横山氏(中央)。支持者や家族と一緒に喜びの万歳

 今回の選挙は定数18に対して現職13人、元職1人、新人12人の計26人が立候補。激戦の末、現職6人と新人2人が落選した。現職の1期3人、2期1人、旧糸魚川市長を務めた経験のある吉岡静夫氏(84)や旧青海町議から数えて6期務めた髙澤公氏(73)のベテランも当落ラインに及ばず涙をのんだ。

 当選した現職も7人中、田中立一氏(67)を除いて全員が前回の4年前よりそれぞれ票を落とした。若手や女性候補者への期待や注目度が高く、現職が新人のあおりを受けた形となった。

© 株式会社上越タイムス社