欧州スーパーリーグ構想の脅威…中国メディアはサッカー界の「日中韓」連帯呼びかけ

日本代表の森保監督

欧州スーパーリーグ(ESL)構想を受けて、中国メディアが今後の日中韓サッカー界の連帯強化を呼びかけた

中国メディア「タイタンスポーツ」は、自国の中国リーグとJリーグ、Kリーグの関係性を特集。3つのリーグ間で外国人選手の移籍が多いことや、監督や関係者が活躍の場を移すケースも目立ち、ファンやサポーターのお互いのリーグに対する関心が高いと指摘。

中国から日本に移籍した外国人選手の最近のケースとして「深センFCから福岡にレンタルされたカメルーン人FWジョン・マリは24日の広島戦でデビューして勝利に貢献した。北京人和にいたケニア人のFWアユブ・マシカは鹿島戦で先発して1―1と引き分けた」と報じ、中国のファンがJリーグの試合に大きな関心を寄せている状況を紹介した。

同メディアは、アジアのサッカー界をリードする存在として日中韓のリーグによる連携強化の重要性を強調。「欧州では米国の資本を使ってアジアの顧客を獲得するリーグが計画されている。グローバリゼーションの時代に世界のサッカーの軸を徐々に東へシフトさせるためには、中国、日本、韓国のリーグが温情、団結、協力のために団結する必要がある」と力説した。世界のサッカーシーンを将来的に欧州中心からアジアへとシフトさせるべく、ESLのような〝アジアスーパーリーグ〟などのビッグプランが必要というわけだ。

ESLが発足した際には日本代表の森保一監督(52)が「日本はACL(アジアチャンピオンズリーグ)があるが、アジアと連携してリーグ戦を行うのなかなかは難しいと思う。日本が今後どのようにサッカーのレベルアップをできるのかはSL構想で考えさせられた」とアジア版SLの可能性について言及しているが、中国では東アジアの3国を中心とした新たな構想への期待が高まっている。

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