米記者が見つけた大谷の知られざる偉業「被弾する前に7本塁打」「野手として守備に就く前に通算50本塁打」

新たな“新記録”が判明した大谷(ロイター)

米スポーツサイト、アスレチックのジェイソン・スターク記者は30日(日本時間1日)に自身のコラムでエンゼルスの大谷翔平投手(26)が今季達成した記録を深掘りしたところ、新たな偉業が判明した。

大谷は今季3度目の登板となった4月26日(同27日)のレンジャーズ戦で初回にローに3ランを浴びた。そこで「過去に相手打者に被弾する前に自身で7本塁打した投手はいるか」だ。

“投手”と“打者”の区別が曖昧だった19世紀に10イニング以上投げた選手を投手として含めれば、1884年のボストン・レッズのエド・クレーンが11本塁打してから一発を打たれている。20世紀では1945年に22回2/3を投げたフィリーズのジミー・フォックスが被弾する前に大谷と同じ7本塁打を放っている。しかし、フォックスは通算534本塁打の強打者で、純粋な投手でないことから、「被弾する前に先に7発打った選手は大谷だけ」とした。

大谷は4月9日(同10日)のブルージェイズ戦でメジャー通算50号をマーク。同24日(同25日)のアストロズ戦の8回途中から米移籍後、初めて左翼守備に就いた。そこで「野手として守備位置に就く前に通算50本塁打を放った選手はいるか」だ。

33年に投手7年目で通算19本塁打のインディアンスのウェス・フェレルが左翼守備に13度就いたが、「大谷ほどの本塁打を放ってから初めて野手として守った選手はいない」。

開幕2戦目の4月2日(同3日)のホワイトソックス戦で9回に大谷は今季1号を放った。「ア・リーグの投手がナ・リーグの投手よりも早く本塁打を放ったのはいつか」だ。ア・リーグは73年にDH制を採用しており、71年のインディアンスのソニー・シーベルトとエンゼルスのアンディ・メサースミスまでさかのぼるとした。

スターク記者は「DH制の中でこれらを成し遂げた大谷にはボーナス点をあげるべきだ。大谷が野球界を乗っ取ろうとしているのか分からないが、こうして(書くことが多くて)記事を乗っ取られるのは大歓迎」と二刀流を絶賛した。

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