【東京五輪】カナダ選手団は大会前にワクチン接種完了か 日本は依然メド立たず

準備不足が目立つ東京五輪はどうなるのか…

日本と雲泥の差だ。カナダの公共放送局「CBC」は「東京五輪までにカナダのアスリート全員がワクチンを接種することができると確信している」との見方を示した。

カナダではアスリートへの優先接種は実施されていないが、カナダオリンピック委員会の最高医療責任者であるマイク・ウィルキンソン氏は「カナダは私たちの人口の約30%強がワクチンを接種しているので、私たちはかなりうまくやっています」とコメント。国の展開するワクチン接種のペースでアスリートはもちろん、コーチなどの関係者にもワクチン接種を行える見通しだという。

さらに、日本に到着後も独自のコロナ対策を実行する予定。「カナダ選手団は空気の質を確認するモニターの技術を利用し、カナダの宿泊施設やフィットネス、医療センターを含む選手村内のカナダエリアの清掃や殺菌のために、衛生管理会社と提携する」と伝えた。

一方の日本側は、東京五輪・パラリンピック組織委員会が30日に開いた「専門家ラウンドテーブル」に出席した国立感染症研究所感染症危機管理センターの斎藤智也氏が、選手のワクチン接種について「現状は供給が行き届いていないですが、もちろん、供給が行き届いたら、接種が望ましい」と語った。ただ、依然としてワクチン接種が進んでいないのが現状だ。

世界ではすでに米国、韓国、オーストラリア、ドイツなどが選手へのワクチン接種を明言。世界の国々を招く側の日本が後手後手の対応を強いられているようだ。

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