間近に迫った東京五輪を前に、フランスでも〝ウィズコロナ〟仕様が確立されつつあるようだ。
日本ではワクチン接種率が約1%にとどまっているが、フランスは約20%。現在は55歳以上へのワクチン接種を優先的に進めているが、エマニュエル・マクロン大統領(43)は自身のツイッターで「6月15日から18歳以上の全成人が新型コロナウイルスのワクチンを接種できるようになる」との見方を示した。
そんな中、フランス紙「レキップ」は「コロナ前よりは規模が小さいが、東京五輪の期間中、トロカデロ広場にファンゾーンが設置される」と報じた。
当イベントは、パリ五組織委員会やフランスオリンピック委員会(FRA)などがパートナーシップを組んで運営していく方針。FRAのデニス・マセリア会長は「東京ではあまり活動できないので、他の場所で活動することになる」と話した上で「オリンピック・フェスティバルの形式で、イベントを観戦したり、新しいファンを獲得するために催しを行うことができる」と自信をのぞかせた。
さらに「フランスのメダリストたちは、五輪終了後48時間以内にフランスに戻る予定だが、その際にこの場所で迂回するように招待されるべきである」と伝えている。
一方の日本では医療従事者、高齢者以外へのワクチン接種の見通しは立っておらず、全国各地で新型コロナウイルスの感染者が増加している。
東京五輪の開幕まで3か月弱。他国では続々とコロナ対策の準備が進んでいるだけに、日本も一刻も早く対策を講じたいところ。残された期間は少ない中、世界の国々を招く側の日本がこのような状態で本当に大丈夫なのだろうか…。