長崎市は1日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、長崎港松が枝国際ターミナル(松が枝町)で開催予定だった成人式をオンライン方式に変更し、規模を縮小した式典の様子を生中継した。実行委員の新成人約30人のほか、限られた関係者だけが出席。例年から約4カ月遅れて迎えた節目の日。参加した新成人たちは青空の下、海風に吹かれながら「前を向いて生きていく」と飛躍を誓った。
同市の新成人は3490人(昨年11月1日時点)。当初は式を2部制にし、参加者の密集を避けるなどの対策を講じて実施する予定だった。市内の感染拡大を受け、出席者を大幅に縮小し、オンライン配信を決断。会場は当初の予定通り、密集を避けるため屋外の同ターミナルとした。
新成人誓いの言葉で、長崎大多文化社会学部2年の佐藤悠馬さん(20)は、コロナ禍で我慢が続く日々としながらも「どんな状況でも前を向き、変化の激しい時代を乗り越えていく」と決意を語った。田上富久市長は「集いの時間をつくれず大変申し訳なく思う」とわび、「自分の可能性を信じて挑戦してほしい」と激励した。
このほか、新成人3人が家族らへの感謝などを海に向かって叫ぶ企画「新成人の主張」もあった。生中継した動画は、動画投稿サイト「ユーチューブ」で視聴できる。