パドレス・ダルビッシュ勝敗付かず、6回途中2失点8Kも無念の降板 

パイレーツ戦で力投したダルビッシュ(ロイター)

パドレスのダルビッシュ有投手(34)は5日(日本時間6日)に本拠地ペトコ・パークでのパイレーツ戦に先発登板して、5回2/3を投げ、6安打2失点、8三振2四死球だった。打者25人に98球投げた。勝敗は付かなかった。チームは4―2で勝った。

立ち上がりからパイレーツ打線をほんろうした。先頭フレイジャーをツーシームで左邪飛、レイノルズをスライダーで右飛、ゴンザレスをナックルカーブで三ゴロに打ち取った。2回はモーガンからフロントドアのツーシームで見逃し三振を奪い、二死から四球と暴投で走者を二塁へ進めるも、7番オーエンをスライダーで空振り三振に仕留めた。

3回も二死から初安打となる遊撃内野安打を許すも無失点。1点を先制してもらった4回は制球に多少苦労し、カーブが抜けて首をひねる場面も。一死から連続安打で一、二塁とされたが、トムを遊ゴロ、オーエンスをスライダーで空振り三振で切り抜けた。

8番ニューマンから始まる5回は圧巻の三者三振。ニューマンは0―2と追い込んで内角高めのナックルカーブでバットに空を切らせ、ブルベイカーはフルカウントからカットボールで空振り三振。1番フレイジャーはカウント1―2から95マイル(約153キロ)のフロントドアのツーシームに手が出せず見送るしかなかった。

ところが、2―0とリードを広げ、4勝目が見えてきた6回に暗転した。先頭レイノルズに初球の外角高めカットボールを左越えソロ本塁打を浴びるとゴンザレス、モランの連続安打で無死一、三塁。スターリングスを空振り三振に抑えたが、トムに中犠飛を打たれて同点に追いつかれると、続くオーエンスに死球を与えたところで降板となった。

何とももったいない登板となったがダルビッシュはある程度納得していた。「初回から体が重くて、これでどうやって投げていこうかずっと考えていたので、今日の状態なりには長いこと投げられたかなと思います」。今季最多の107球投げた前回から中4日での登板が影響したという。「もっと色んなことをしょうと思っていましたが、自分がそんな状態になかったので、だましだまし投げたという感じです」。次回登板に期待だ。

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