海外メディアが東京五輪は大混乱必至と批判「ルールブックは疑問だらけ」

海外メディアは東京五輪の大混乱を予測する

新型コロナウイルス感染拡大のなかで開催が進められている東京五輪について、海外メディアが大混乱必至と批判した。

11日、「五輪サイズの大混乱」という記事を掲載したのは、深刻な感染拡大に苦しめられているインドの「インディアン・エキスプレス」だ。東京五輪組織委員会が配布したプレーブックでは、毎日の検査や移動規制など選手団に求められるルールが掲載されているが「パンデミックのなか、どうやって運営していくのか、疑問だらけ」と指摘。「チームスポーツで1人の選手が陽性反応を示した場合、チーム全体を隔離する必要があるのか」「選手がメダルマッチの朝に陽性反応を示した場合、選手の置き換えはどうやって進められるのか」「もし、後に偽陽性であることが判明した場合はどうなるのか」と起こりうる問題点に言及した。

また、ボートのアジア・オセアニア予選(7日まで)で来日したインドボート連盟のスリラム事務総長の体験を報道。日本入国後、空港でコロナ検査の結果が出るのを待ち、追跡アプリが機能しているか携帯電話を一人ずつ確認するため、空港を出るのに5時間かかったという。同事務総長は「数百人の選手でそんなに時間がかかったら、数千人規模の五輪では、どうやって管理するのだろうか」とコメント。東京五輪に対する各国選手団の不安を解消することが最大の〝おもてなし〟なのだが…。

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