【リゾートトラストレディス】勝みなみが2年ぶりのツアー5勝目「優勝するなんて思わなかった」

勝みなみ

国内女子ゴルフの「リゾートトラストレディス」最終日(30日、愛知・セントクリークGC=パー72)、1打差の2位から出た勝みなみ(22=明治安田生命)が71をマーク、通算9アンダーで2年ぶりとなるツアー5勝目を飾った。

1番パー4で2打目がバンカーで目玉となり、いきなりのダブルボギーというスタートだったが、5、6番の連続バーディーで挽回。同じ最終組の2人が大きくスコアを崩すなか、安定したプレーで勝ち切った。

今年に入ってトップ10なしの不振。「優勝するなんて思ってもなくて、どうしたらもっと楽にスイングできるだろう、不安が消えるだろうと、今ある課題をこなすことだけを考えてプレーしていました」。最終18番でリーダーボードを見るまで、自分が首位に立っていることにも気づいていなかった。

今大会ではキャディーを務めるなど、誰よりも近くで勝を見守ってきた母・久美さん(54)は「どんな時でもスイングするんです。風呂の中でも、風呂から上がって裸でもやるんですよ」。スイングチェックのため、動画撮影を頼まれた際には「さすがにちょっと何か着ようかって言います(笑い)」。それだけ悩みは深かったのだろう。

来週は海外メジャー「全米女子オープン」(6月3日~)に出場する。予選会で出場権を獲得した直後には「日本でのシードも決まっていないので考えます」と出場を迷っていた勝だが「通ったということは行けっていうことなのかなと思うし、米国に行きたいという目標もあるので決めました」。大一番を前にしての復活劇。この優勝の勢いで世界に挑む。

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