ポストシーズンに向け8月トレード最終日 ア・リーグ移籍の男達

現地8月31日はポストシーズンに選手登録可能なトレードの期限日であり、上位チームは世界一に向けて最後の大型補強を行う。最終日となったこの日、既に移籍が発表されており、各チームが補強し穴がない状態で10月からの短期決戦に備えていく。この日、ア・リーグへの移籍が決まった選手を紹介する。

強打の打線が自慢のヤンキースはジャイアンツからアンドリュー・マカッチェンを獲得。アーロン・ジャッジが右手首の故障で離脱中であり、外野陣の補強が急務の状態だった。これまでナ・リーグMVPに2度輝いた実力者は今回から初めてア・リーグでプレーすることになり、アーロン・ブーン監督は1番打者としての起用も示唆している。今季は130試合に出場して打率.255 15本塁打 55打点 13盗塁の成績を残している。

全球団中、1番世界一から遠ざかっているブルージェイズからジョシュ・ドナルドソンを加入させた。現在は故障によりマイナーリーグの試合にリハビリを兼ねて出場している。今年、メジャーではわずか36試合の出場にとどまっているが、2015年にはア・リーグMVPに選ばれており、球界を代表する三塁手の1人だ。チームの三塁手といえばホゼ・ラミレスがいるが、2人を同時に起用するとなればラミレスを二塁にまわす必要がありそうだ。ドナルドソンの今季成績は打率.234 5本塁打 16打点。

ワイルドカードでのポストシーズン進出を目指すアスレチックスはリリーフ強化のためにレンジャーズからコリー・ギアリンを獲得した。シンカーが武器のギアリンは右投手でありながら今季は左打者に強く、被打率は脅威の.038を記録している。また、8月も絶好調で12試合で防御率1.59と安定感抜群の成績を残しており、直近登板となったドジャース戦でも無失点だった。アスレチックスのチームリリーフ防御率は3.28のア・リーグ13位と不調であり、救世主としての役割が期待される。ギアリンの今季成績は56試合に出場して2勝1敗1セーブ 防御率3.51だ。

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