長崎市が補正予算案 コロナ対策 宿泊助成 市民向け商品券も販売

 長崎市は29日、新型コロナウイルス感染症緊急経済対策として、市内宿泊料金の助成やプレミアム商品券の発行補助などを盛り込んだ総額約32億1600万円の一般会計補正予算案など26議案を発表した。6月5日に開会予定の定例市議会に提案する。
 宿泊料金の助成は県民が対象。6月中旬から3千円分の宿泊クーポンを1500円で販売する。購入者には飲食・土産店で使える千円クーポンが付く。市民向けのプレミアム商品券は、市内の登録店舗で使える1万2千円分と、登録店のうち飲食店限定で使える1万3千円分の2種類をそれぞれ1万円で販売。市が発行団体に差額を補助する。6月から応募を受け付け、8月から販売・使用開始する。
 また、市は6月1日から9月30日まで、グラバー園や出島など市内17の観光施設を市民に無料開放する。田上富久市長は「市民の皆さんが動きだすことで長崎観光を復活させてほしい」と話した。
 長崎市議会は同日、議会運営委員会を開き、定例会の会期を6月5日から17日までの13日間にすることを申し合わせた。新型コロナ対策関連の議案については早急に審議するため、一般質問に先立って常任委員会を開き、5日の本会議で先行採決する。

 主な日程は次の通り。
 ▽5日=本会議(行政報告、議案上程など)▽8~11日=委員会(付託案件審査)▽15日=本会議(委員長報告)▽16、17日(一般質問)

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