「地方創生を進めて」 黒岩知事と3政令市長 進展期待 神奈川

 自民党の菅義偉総裁が首相に選出され、神奈川県知事や政令市長は歓迎し、地方創生の進展を期待した。

 黒岩祐治知事は「自分のこと以上にうれしい」と喜んだ。新首相を「政策についてはフェアな人。私にとっては師匠のような人」と評し、「逆に改革の精神を示さないと見放される」とも。新内閣については「仕事ができる人を登用した最高の布陣」と評価。特に河野太郎行革相に「縦割り行政を打破する大きな突破力になる」と期待を寄せた。

 横浜市の林文子市長は「基礎自治体の仕事内容もよく分かっているし、地方創生という観点でも尽力してもらえる」と期待感を示した。カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の今後については「菅総理だからとか、安倍総理の時代だからということはない」とし、政府が先送りを続ける基本方針の「発表を待ちたい」と述べるにとどめた。

 川崎市の福田紀彦市長と、相模原市の本村賢太郎市長はともにコメントを発表した。

 福田市長は、新型コロナウイルス感染症への対応など「困難な状況を克服するための強いリーダーシップを発揮するとともに自治体と共に歩んでもらえることを確信している」とし、拉致問題の早期解決に向けて「さらなる取り組みを期待する」とした。

 本村市長は期待することとして、新型コロナウイルス感染症や大規模災害への対策、東京五輪・パラリンピックへの取り組みなどを列挙。「規制や慣例にとらわれず、自治体との緊密な連携の中で地方創生をさらに進めてほしい」とエールを送った。

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