名捕手・モリーナのニューヨーク移籍が市場に与える影響は?

©MLB Advanced Media, LP.

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、ニューヨークに本拠地を置くメッツとヤンキースの2球団がカージナルスからフリーエージェントとなったヤディアー・モリーナの獲得に興味を示しているという。モリーナはカージナルスとの再契約が最有力であると見られているが、ヘイマンは「フリーエージェント市場では何が起こるかわからない」と指摘。モリーナが新天地にニューヨークを選ぶ可能性もあると見ているようだ。メジャーリーグ公式サイトのデービッド・アドラーは、モリーナの移籍が市場に与える影響について分析している。

まず、モリーナがメッツと契約した場合を考えてみよう。メッツがモリーナを獲得した場合、J・T・リアルミュートの市場に大きな影響を与えることになる。フィリーズがリアルミュートと再契約できる可能性は高まり、モリーナを逃したヤンキースがリアルミュート獲得に動くかもしれない。

また、メッツはリアルミュートでなくモリーナを獲得することで補強資金に余裕が生まれ、その資金をトレバー・バウアーやジョージ・スプリンガーといった有力フリーエージェント選手の獲得に回すことができる。リアルミュートに大金を投じる場合よりもバランスの取れた補強を行えるかもしれない。

さらに、スプリンガー獲得によって余剰戦力となった外野手を駒としてフランシスコ・リンドーア(インディアンス)の獲得にも動くことが可能になる。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシは「メッツはスプリンガーを獲得することでリンドーア獲得も可能になる」と指摘している。

一方、モリーナがヤンキースと契約した場合はどうなるだろうか。まず、ヤンキースはゲーリー・サンチェスの放出に動くことになるだろう。「ニューヨーク・ポスト」はすでにヤンキースがサンチェスへのトレード獲得オファーに耳を傾ける準備があることを報じている。モリーナを逃したメッツはリアルミュート獲得を狙うだろう。

また、ヤンキースはDJ・レメイヒューとの再契約が最優先事項となっているが、リアルミュートでなくモリーナを獲得することでレメイヒューとの再契約に必要な資金を確保できる。とはいえ、ヤンキースがレメイヒューより先にリアルミュートやモリーナと契約する可能性は低く、ヤンキースはまずレメイヒューとの再契約を目指すと見られる。

モリーナの移籍先はリアルミュートの市場、ひいては市場全体に大きな影響を与える可能性があり、今オフの移籍市場における重要なポイントの1つとなるかもしれない。