10月の長崎県内概況 貿易収支2カ月ぶり黒字

 長崎税関は19日、10月の県内貿易概況を発表した。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は78億円で2カ月ぶりの黒字となった。
 輸出額は前年同月比5.4%増の214億7千万円で4カ月ぶりに前年を上回った。このうち9割を占める船舶類は、新造船が前年同月と同じ6隻で同2%増の193億8300万円。一般機械は中国やインド向けが増え、同79.3%増の14億6500万円だった。一方、自動車の部分品はアメリカ向けなどが減少し同29.8%の大幅減となった。
 輸入額は同3%増の136億7千万円と7カ月ぶりに前年を上回った。このうち全体の約7割を占める鉱物性燃料は、オーストラリアからの液化石油ガスの数量が減ったことや石炭の価格下落が響き、同14.5%減の94億7200万円だった。
 長崎港の輸出額は18億5400万円、輸入額は35億5800万円で貿易収支は2カ月連続で赤字だった。


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