メッツ 今オフの補強はトレードよりもFAを優先する方針

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スティーブ・コーエンが新オーナーに就任したメッツは今オフ、大型補強を行うことが予想されているが、トレード市場よりもフリーエージェント市場での補強を優先するつもりのようだ。「MLBネットワーク・ラジオ」のジム・ボウデンとジム・デュケットによるインタビューのなかでサンディ・アルダーソン球団社長が明らかにした。アルダーソンは「トレード市場ではなくフリーエージェント市場で積極的に動くつもりだ。若手選手を手放したくないと思っている」と語った。

アルダーソンによると、メッツはマイナー組織の立て直しを目指しており、「本物のプロスペクトを大型トレードで放出するのは避けたい」と考えているという。近年のメッツはブロディ・バンワグネン前GMの下でマリナーズからロビンソン・カノーとエドウィン・ディアス、ブルージェイズからマーカス・ストローマンを獲得するなど積極的にトレードを行ってきたが、その対価として多くの若手有望株を放出。アルダーソンは「ここ数年のメッツは若手有望株が成長するのを待つ辛抱強さが不足していた」と振り返る。

「野球の世界には2種類の『通貨』しかない。選手とお金だ」とアルダーソンは語る。アルダーソンは、コーエンのオーナー就任によって資金に余裕ができた一方で、マイナー組織、特にマイナーの上位の階級に若手有望株が不足していることを認識しており、「これら2つのバランスをとる必要がある」と考えているという。よって、他球団のスター選手とのトレードで数少ない若手有望株を放出するつもりはなさそうだ。

今オフは各球団がコロナ禍での減収の影響により、高額年俸の主力選手の放出を考えていると言われている。メッツとしては、それらの選手の高額年俸を引き受ける代わりに、対価として放出する選手のクオリティを下げることを要求することもできるだろう。今オフ、メッツがトレードに応じるとすれば、こうしたケースに限られるのではないだろうか。