【高校サッカー】青森山田V3に王手! 決勝の山梨学院は黒田監督にはタマらない相手

青森山田・黒田監督

高校サッカー界の〝常勝軍団〟が、リベンジを達成するべく決勝の舞台に戻ってきた。全国高校サッカー選手権の準決勝(9日、埼スタ)で青森山田は、MF安斎颯馬(3年)がハットトリックの活躍を見せ、矢板中央(栃木)に5―0で快勝。2大会ぶりの優勝に王手をかけた。

黒田剛監督(50)にとって決勝(11日、埼スタ)の相手・山梨学院は待ちに待った相手。日本代表MF柴崎岳(28=レガネス)を擁し、初Vを狙った11大会前の決勝で対戦した時は、0―1で惜敗したからだ。「11年前は本当に地に足がついていない状況の中で、まだまだひよっこだった」と振り返ったが、その後2度の選手権制覇を果たして名将となった今は「青森山田らしく1年間積み上げてきたものをブレることなく戦いたい」と自信をのぞかせた。

イレブンも絶対に負けられない理由がある。前回大会は、決勝の静岡学園戦で2点リードしながらも、2―3とまさかの逆転負けを喫した。その試合に出場していたDF藤原優大主将(3年)は「去年の先輩方には申し訳ないプレーをしてしまった」と改めて反省しつつ「(矢板中央戦は)青森山田らしいサッカーができたと思うが、まだまだ課題はある。もう1回チームで確認して決勝では今までの集大成と言える素晴らしいゲームをしたい」と必勝を誓った。

青森山田は通算3度目の優勝を成し遂げて過去の悔しさを晴らすことができるか。

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