三浦市、上水道料金を22年度に値上げ 02年度以来、改定率など議論へ

 神奈川県三浦市は9日までに、上水道料金を2022年度に値上げする方針を固めた。厳しい経営環境の中、一般会計からの繰り入れに代わる財源を確保するためで、改定率は市上水道事業審議会で決定する。値上げされれば、02年度以来となる。

 市は21年度の一般会計当初予算案に上水道事業への補助金約2億3千万円を計上している。人口減に伴う給水量の減少など資金不足が深刻なためで、19年度から3年間の総額は約4億6千万円に上る。しかし、一般会計の補助金は21年度で終了する。30年度までの計画では、補助金に代わる増収策として22年度からの上水道料金引き上げが盛り込まれた。これにより、当面の間は事業の経営が安定するとしている。

 月20立方メートルを使用した場合、市の上水道使用料は3056円(19年4月現在)。県内では真鶴町に次いで2番目に高い。市は市民生活への影響を考慮し、20年近く料金を据え置いてきた。

 8日の市議会本会議で出口眞琴氏(自民)は「市民生活に直結する重要な案件。理解が得られるよう、十分に議論してほしい」と求めた。

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