オリオールズがプルッコ獲得 正二塁手候補・サンチェスがDFAに

日本時間3月28日、オリオールズはインディアンスから金銭トレードでアダム・プルッコを獲得した。これに伴い、ロースターの枠を空けるためにヨルマー・サンチェスがDFAとなったが、2019年にゴールドグラブ賞を受賞したサンチェスは正二塁手の最有力候補とみられていただけに、この動きはちょっとしたサプライズと言える。マイク・エリアスGMはラモン・ウリアスとパット・バライカの2人を正二塁手候補として考えているようだ。

現在29歳のプルッコは昨季インディアンスで10試合(うち4先発)に登板して2勝2敗1セーブ、防御率4.88を記録。先発とリリーフの両方をこなせる右腕であり、2019年には21試合(うち20先発)に登板して自己最多の109.1イニングを投げ、7勝5敗、防御率4.86をマークしている。

オリオールズは先発ローテーション定着を期待されていたキーガン・エイキンがオープン戦で防御率10.00と不調のため、マイナー降格が決定しており、先発5枠のうち、ジョン・ミーンズとマット・ハービーの2枠しか埋まっていない状況。プルッコはディーン・クレイマー、ウェイド・ルブラン、ホルヘ・ロペス、ブルース・ジマーマンらとともに先発ローテーションの残り3枠、もしくはロングリリーフの役割を争うことになる。

DFAとなったサンチェスは現在28歳。昨季はホワイトソックスで11試合に出場して打率.313をマークし、今季はハンザー・アルベルト(現ロイヤルズ)に代わって正二塁手を務めることが有力視されていた。オープン戦15試合で打率.190、OPS.451に終わっていたが、ブランドン・ハイド監督は「彼のプレーにはとても満足している。彼はプロの二塁手だ」と語っていただけに、DFAは意外な動きと言える。

エリアスによると、正二塁手候補の筆頭はウリアスとバライカの2人。しかし、現在26歳のウリアスは打率.190、現在28歳のバライカは打率.186とともにオープン戦で結果が出ていない。他球団の開幕ロースターから漏れた選手の獲得を狙う可能性もありそうだ。

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