【東京五輪】橋本会長がIOCのワクチン提供に言及「安全で安心な大会開催に向けて一歩前進」

東京五輪・パラリンピック組織委の橋本聖子会長(代表撮影)

東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は7日、都内で会見を行い、選手団へのワクチン接種について言及した。

国際オリンピック委員会(IOC)は6日、東京五輪・パラリンピックに参加する各国、地域の選手団に向け、米製薬会社大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを無償で提供すると発表。かねてIOC側は「義務ではないが、安全最優先な大会開催に寄与するものとして、アスリートなどの大会関係者へのワクチン接種を奨励する」との見解を示していた。

そんな中での朗報に、橋本会長は「IOCとファイザーの取り組みもこの一環と理解していて、大会参加者を世界から受け入れていただく都民、国民のみなさまにとって、安全で安心な大会開催のために尽力いただいている関係者のみなさまに感謝を申し上げたい」と謝辞を述べた。

その上で「東京大会はワクチン接種を前提とせずに、安全・安心な大会を開催できるよう、あらかじめ準備に努めていた。それに加えて関係者の多くにワクチンを接種して参加していただけるのであれば、より一層安全で安心な大会開催に向けて一歩前進するものだと考えている」と語った。

また、五輪ファーストとの声が聞かれる点には「多くのみなさんがワクチンをまだ接種されていない中で、違和感を感じる方が多くいるのは理解している。世界の選手団の多くが接種して日本に来るのは国民の安全・安心につながる」と回答した。

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