松山英樹 マスターズ制覇で環境一変「違和感ある」「悪いときは放っておいてよ」

日本ゴルフ界にその名を刻んだ松山(ロイター)

男子ゴルフのメジャー「マスターズ」を制した松山英樹(29=LEXUS)が米ツアー「AT&Tバイロン・ネルソン」(13日開幕、米テキサス州)で約1か月ぶりに再始動する。11日(日本時間12日)に記者会見し、改めてメジャー制覇を振り返るとともに、今後についても語った。以下、一問一答。

――今大会は初めてのコースになる

松山 昨日(10日)アウトの9ホール回って、いい感触で回れるイメージはある。

――マスターズで優勝後、この1か月はどう過ごしたか

松山 まあ、日本に帰っていたけど、2週間は(隔離期間があって)何もできなかったので。その後、少し両親に会いに行ったり、子どもと会ったりしている中で、徐々に実感がわいてきたって感じですね。

――帰国中に一番印象に残ったこと

松山 帰ってすぐは僕のニュースをやっていたので、それを見ているのは不思議な感じ。外に出られなかったので、誰とも会わずにニュースを見ているのが、すごい面白いというか、違和感はありました。

――自分の記事を読んだのか

松山 そこまで見るのは初めてだし、恥ずかしい、くすぐったい感じがします。

――「マスターズ」に勝って新しい目標は

松山 えー、優勝したことで、自分が今までだったらどこがいけなかったとか、優勝してもそういう気持ちがあった。今回は全然ならなかったので。練習も米国に帰ってきて、今週に入ってやり始めたくらいなので。次の目標は「全米プロ」(20日開幕)がありますけど、今週まず自分をいい状態にすることが大事かな。ちょっと時間がかかりそうな雰囲気はあるけど、頑張りたいと思っています。

――メディアの取材が増えることについて

松山 当然うれしいこともあるし、悪いときは『放っておいてよ』っていうこともあるけど、それも含めてもっと成長していかないといけないなと思っています。

――「マスターズ」の映像は見たか

松山 ニュースでやっていたのでちょっと見た。まあ、緊張しているなというのは改めて。そこで戦ったのは自分なんですけど(映像を)見て、また緊張している自分がいた。

――グリーンジャケットはどこで何回着たか

松山 自分の両親には着てもらったし、自分の知っている人には見せに行った。そのとき、日本に帰って着たのは2回くらいですけど、それはメディア(記者会見)と日本の首相と会ったときなんで、持ってはいるけど、それ以外は着てはいないです。

――「マスターズ」優勝で自分を見る目が変わったか

松山 やっぱり勝ったことによって、少しほっとしたというか。勝てなかった自分がいる中で次に勝ったのがメジャーの「マスターズ」だったということがすごくほっとしている。これからもっとツアーでもメジャーでも勝ちたいと思ってますし、その中で少し、今までみたいに追い込んで、追い込んでというよりは少し余裕を持って自分を見られるんじゃないかと思っています

――来年のチャンピオンディナーはすしか

松山 そうですね。すしを出したいなと思っているけど、みんなが好きかどうかちょっと分からないので、そういうのも聞ける人には聞いて、すしとか、日本には凄くおいしいお肉もあるので、そこも考えながら過ごしています。

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