【高校サッカー】山梨学院が11大会ぶり2度目のV PK戦の死闘を制す

山梨学院イレブン(高体連記録部提供)

全国高校サッカー選手権決勝が11日、埼玉スタジアムで行われ、山梨学院(山梨)は青森山田(青森)と対戦。2―2からの延長戦でも決着がつかず、もつれ込んだPK戦を4―2で制し、11大会ぶり2度目の優勝を果たした。

山梨学院は前半12分にMF広沢灯喜(3年)がペナルティーエリア手前でワントラップ後に右足を豪快に振り抜く。ボールは低い軌道でネットに突き刺さり、理想的な形で先制点を挙げた。

対する青森山田も後半12分にロングスローからのこぼれ球を主将・DF藤原優大(3年)が左足で押し込んで同点に追いつく。同18分には、右サイドからMF藤森颯太(2年)が送ったラストバスにMF安斎颯馬(3年)が滑り込みながら合わせて勝ち越しに成功した。

それでも、山梨学院は一瞬のスキを見逃さなかった。同33分に山口丈善(3年)が放ったシュートのこぼれ球にFW野田武瑠(3年)が反応。ペナルティーエリア左の角度のないところから狙いすましたボールが吸い込まれ、試合は振り出しに戻った。しかし、前後半10分ずつの延長戦で両校得点を奪うことはできず、勝敗の行方は8大会ぶりとなるPK戦に持ち込まれた。

山梨学院は、青森山田の2人目・安斎のキックを山梨学院のGK熊倉匠(3年)が好セーブ。流れを引き寄せると、4人目の谷口航大(2年)ら全員がきっちりと決め、チームを勝利に導いた。

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