光ファイバー網管理 壱岐市に補助金交付 総務省事業

 総務省は1日、離島における高速大容量インターネット(光ファイバー網)の維持管理に要する経費の一部を支援する補助金の交付自治体を決定した。維持管理費の赤字を補塡(ほてん)する交付金は本年度が初めて。九州では2市1町1村が交付対象で、県内では壱岐市のみが申請し対象となった。
 同省の高度無線環境整備推進事業の一環。離島地域の光ファイバー網などの維持管理に係る収支赤字の2分の1を補助する。離島を有する市町村の財政負担を軽減することで、離島の高度無線環境を維持し、情報通信技術(ICT)を活用した学校教育や在宅勤務などを継続的に利用できる環境の実現を目指す。
 補助の対象となるのは鳥獣被害による修繕費、土地借り上げ料、海底ケーブル保守料など自治体が負担する維持管理費用。壱岐市は過去3年間の平均から本年度の赤字額を645万5千円と算出し、申請した。年度末に実績報告をし、実績の赤字額の2分の1を基準に交付される。

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