気象庁は13日(木)、向こう1か月(5/15~6/14)の天候の見通しを発表した。全国的に暖かい空気に覆われやすく、向こう1か月の気温は高い見込み。特に、東・西日本、沖縄・奄美は5月下旬にかけてかなり高くなりそうだ。
低気圧や前線の影響を受けやすいため、東・西日本の向こう1か月の降水量は多い見込み。一方、沖縄・奄美は、前線や湿った空気の影響を受けにくく、向こう1か月の降水量は平年並みか少なく、日照時間は平年並みか多くなりそうだ。
1週目(5/15~21) 北・東・西日本は低気圧や前線の影響を受けやすいため、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。沖縄・奄美は前線や湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨の日が少ない予想だ。太平洋高気圧からの暖かい空気の影響を受けやすいため、全国的に高温傾向が見込まれる。
2週目(5/22~28) 東・西日本は1週目と同様、低気圧や前線の影響を受けやすいため、平年に比べて曇りや雨の日が多い見込み。沖縄・奄美も1週目に続いて湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨の日が少ない予想となっている。全国で高温傾向だが、北日本付近はオホーツク海高気圧からの冷涼な空気の影響を受ける可能性がある。
3~4週目(5/29~6/11) 西日本の天気は数日の周期で変わり、平年と同様に曇りや雨の日が多い見込み。沖縄・奄美でも、平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうだ。気温は全国的に高温傾向。
■【参考】梅雨入りの平年日
九州北部(山口県を含む) 6月4日
四国 6月5日 中国 6月6日 近畿 6月6日
東海 6月6日 関東甲信 6月7日 北陸 6月11日
東北南部 6月12日 東北北部 6月15日
高温に関する早期天候情報
東・西日本、沖縄・奄美の向こう2週間の気温は、暖かい空気が流れ込みやすいため、平年並みか高くなる見込み。特に、九州北部(山口県を含む)、四国、九州南部、沖縄・奄美は19日(水)ごろから、東日本、近畿、中国は20日(木)ごろからの5日間ほどは、かなり高くなる可能性がある。
このため気象庁は、東・西日本、沖縄・奄美に「高温に関する早期天候情報」を発表し、農作物や家畜等の管理に注意するよう呼びかけている。なお、急激な気温上昇は、熱中症にかかりやすくなるため体調管理にも注意が必要だ。
早期天候情報とは
原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。